無理な利き手の矯正はNG?
2019/09/04
社会が右利き寄りになっているため、何かと不便なことも多い左利き。
だったら、少しでも暮らしやすくなるように、小さい頃から右手を使うように教育したほうがいいのかな?
そう考える親御さんもいるでしょう。
でも、左利きのこどもを右利きに矯正することには注意が必要です。
無理な矯正は心的ストレスを与える
大人であれば社会が右利き寄りになっていることがわかっています。
なので、矯正されることの必要性を少なからず理解できますね。
しかし、小さいこどもは社会が右利き寄りであることを理解していません。
そのため、親の意図を理解したうえでこどもが利き手を矯正されることはまずありません。
こどもからしてみれば、左手を使う方がやりやすいのに、無理やり右手を使わされることになるんです。
それだけでもストレスになるのに、親がなんとか右利きにしようとして厳しく接すると、心理的負担は余計に大きくなります。
心的ストレスによっててんかんや吃音を発症する可能性も指摘されていますので、無理な矯正はお勧めできません。
矯正するなら楽しく
無理な矯正はこどもに心理的な負担を与えてしまいます。
しかし、左利きには生活上の不便があるのも事実。
もし、どうしても利き手を右に矯正したいのであれば、こどもになるべく負担をかけないような工夫が必要です。
褒めることを前提にする
遊び感覚で右手を使わせる
楽しみながら右手を使うように誘導して、こどもにストレスがかからないように配慮して矯正させることが大切です。
まとめ
昔は左利きを右利きに矯正する家庭は多くありましたが、最近では左利きに対する理解も広まり、自然な利き手で育てようという風潮になってきています。
左利き向け、あるいは左右どちらでも使える商品も増えているため、昔ほど不便ではなくなっているはずです。
現状、右利き優位の社会であることは事実ですが、利き手をあまり気にしすぎるべきではないかもしれませんね。