歴代記録で見るメジャーリーグと左利き
2019/09/04
左利きが有利になると言われている野球。
多くの選手が右手でボールを投げるため、左手でボールを投げる投手は重宝されますね。
日本プロ野球(NPB)の投手の歴代記録には、左投手がトップに君臨するものも多くあります。
では、メジャーリーグ(MLB)ではどうなのでしょうか。
※記録は2015年終了時点
登板数はトップ3を左投手が独占
分業制が進む近年では救援投手がランクインしやすくなっている登板試合数。
MLBの歴代登板数記録は1251試合登板のジェシー・オロスコ。
オロスコは左投右打です。
歴代2位のマイク・スタントン(1178試合)、3位のジョン・フランコ(1119試合)も左投手で、トップ3を左投手が独占しています。
奪三振数の2位は左投手
本格派投手の代名詞ともいえる奪三振。
MLBの歴代1位は右投手のノーラン・ライアン(5714奪三振)ですが、2位には左投手のランディ・ジョンソンです。
ジョンソンは208センチの大型左腕で、4875奪三振を記録しています。
なお、奪三振の4位には左投手のスティーブ・カールトン(4136奪三振)がランクインしています。
勝利数では6位に左がランクイン
NPBでは左の金田投手が400勝でトップだった通算勝利数。
MLBでは通算511勝の右腕、サイ・ヤングがトップ。
左投手ではウォーレン・スパーンの363勝が最多で、6位にランクインしています。
6位のスパーンに続くのは、11位のスティーブ・カールトン(329勝)です。
セーブ数では4、5位に左がランクイン
抑え投手の記録であるセーブ。
MLBのセーブ数トップはマリアーノ・リベラの652。
左投手では、4位にジョン・フランコ(424)、5位にビリー・ワグナー(422)が入っています。
セーブ記録は比較的ランキングが入れ替わりやすいだけに、新たな左クローザーの登場にも期待したいですね。
最高球速は左投手のチャップマン
通算記録ではありませんが、投手の魅力の1つがボールのスピードです。
日本では右腕の大谷翔平投手がMLBのスカウトのスピードガンで163キロを出したと報道されています。
一方、MLBでは左投手のアロルディス・チャップマンの106マイル(約171キロ)が最速だと言われています。
スピード記録は最近の投手が出している記録なので、更なる記録更新も期待できそうです。
おわりに
NPBと比べるとMLBは右投手の方がトップの記録を作っている印象です。
しかしながら、球速では左投手が歴代1位の記録を出しているなど、左腕が十分に活躍していることは見受けられます。
余談ですが、アメリカでは最速137キロを記録した女子高生の左投手がいます。
それは2014年に女子野球W杯でアメリカ代表として出場したサラ・ハデク投手。
2015年には、スポーツ推薦で短大に進学して男子に混ざって大学野球をプレイすることが報じられました。
左の女子投手にも注目ですね。