左利きはゴルフで右打ちにすべき?
2019/09/04
左利きの人がゴルフを始めるときに迷うのが打ち方。
右打ちにするか左打ちにするかです。
左利きなのだから左打ちが自然な流れのような気がしますが、そうもいかない面があるのです。
道具が少ない
人口の9割は右利きと言われています。
そのため、ゴルフショップなどで売られている道具はほとんどが右打ち用。
左打ち用もありますが、数や種類が少ないため選択肢が限られてしまいます。
また、ゴルフクラブは高価な物。
用意するのにもお金がかかります。
もし誰かから安く譲ってもらえることになっても、そのクラブは右打ち用・・・なんてことの方が多いです。
入手自体は、今の時代はネットショップを使うことで解決する場合もあります。
しかし、ネットショップでは実店舗とは違って実際に手に取って確認することができません。
以上のことから、道具の入手について左打ちの不利は否めません。
設備に右打ち向けが多い
ゴルフの腕を磨くために練習環境は重要です。
大多数が右打ちのため、練習場の打席はほとんどが右。
左で打てる打席は一部です。
もし、たまたま左打ちの人が多い日に練習場に足を運んだら、すぐに練習ができないかもしれません。
また、左打ちの打席では右打ちと向き合って打つことになります。
右打席の相手と目があったり、打つタイミングに注意を払うなど、右打ちの人との兼ね合いで気を遣わなくてはいけません。
指導者も多くは右打ち
ゴルフの指導をしてくれる人の多くは右打ちになります。
左打ちは、右打ちの指導者のお手本を鏡写しにしてイメージしなくてはいけません。
また、手取り足取り指導してもらう場合、指導者は自分の打ち方とは逆向きに体を動かすことになります。
理屈を言葉で伝えることはできても、右打ちを指導する場合と比べると細かな動きを正確に伝えられないこともあり得ます。
指導者によっては、本人の向き不向きに関わらず、右打ちにすることを勧める人もいるようです。
野球と同じように考えるべき?
インターネット上の質問サイトでよく見かけるのが、「野球が左打ちならゴルフも左打ちがいいのか?」というもの。
確かにゴルフも野球も「打つ」競技です。
ただ、同じ競技ではないので、違いもあります。
野球ではボールを打った後に1塁へ向かって走る動作が必要になります。
左打ちは右打ちに比べて1塁までの距離が短くなるので、セーフになる可能性が高くなると言われています。
つまり、左打ちであること自体にメリットがあるわけです。
足が速い右利き選手などが、左打ちにすることは珍しくありません。
でも、ゴルフには打った後にすぐしなければならない動作はありません。
野球と違い右打ちと左打ちでルール上の有利不利がないのです。
1塁までの距離が近いことを理由に左打ちにしているのであれば、ゴルフの打ち方を野球に合わせるのは一度考えてみた方がよいかもしれません。
利き手と逆の打ち方の方がボールコントロールしやすい
野球でもゴルフでも言えることですが、打つ際にボールをコントロールする手は飛ばす方向にある手です。
右打ちなら左手、左打ちなら右手です。
左利きが右打ちになれば、左手でボールをコントロールすることになります。
ボールをコントロールする手が利き手であれば、より繊細なコントロールができるようになりますね。
飛ばす方向と逆方向にある手はボールを押し込む手で、飛距離に大きくかかわってきます。
右打ちなら右手、左打ちなら左手です。
左利きが右打ちにした場合、利き手ではない方の手が押し込む手になるため、ボールの飛距離は出にくくなります。
基本的には利き手の方が力がありますから、利き手がボールを押し込む手である方がボールを飛ばせるからです。
つまり、飛ばす方向の調整などボールしっかりコントロールしたいのであれば左利きは右打ちにした方が有利になります。
距離を飛ばすことを優先させたいのであれば、左打ちにした方がいいと言えます。
おわりに
環境面で左打ちは右打ちと比べて不利であるとはいえそうです。
特に、アマチュアでは環境の影響は大きいでしょう。
左利きだけど右打ちにしている人は結構います。
また、トッププレイヤーの中には右利きだけど左打ちというプレイヤーもいるので、利き手と逆の打ち方でも努力次第で高いレベルに達することは可能です。
左打ちに関する環境面は今後良くなっていく可能性もありますので、やりやすい左打ちを通すのも手だと思います。
ただ、今の環境がいきなり変わることはないでしょう。
また、野球と違って左打ちであることによるルール上のメリットもありません。
そういう意味では、まったくの未経験者であれば右打ちを選択するのもアリではないでしょうか。