左利きにも配慮して!共用スペースで不便なこと
2019/09/04
人口の9割が右利き。
なので、世の中の様々なものが右利きが使うことを想定して作られています。
それが個人の持ち物の範囲で起きているだけなら、左利きは左利き用を購入したり、ずっと右利き用を使い続けることで慣れます。
困るのは共用スペースなどに設置された道具。
これが右利き前提になっていることも多いんです。
自分の所有物ではないので頻繁に使うわけでもない。
だから、慣れるのに時間がかかる。
慣れないから、「操作がうまくできない」「時間がかかる」「ストレスがたまる」といった問題が発生します。
右側に台の付いた机
大学の講義室に入ったら、そこにはイスと一体になっている机が。
なんで、右側にしかついていないの!?
これって、絶対に右利きが右手でメモを取る前提で作れているよね。
左手でメモを取ろうと思ったら、体を右に捻って机まで手をもっていかなくてはなりません。
また、ノートの向きも傾けています。
位置固定の共用PCのマウス
学校のパソコンルーム。
そこには右側にマウスが設置された共用のPC。
そして、マウスパッドやコードは固定されていて、マウスは左側へは動かせない・・・。
これも明らかにマウスを右手で使うと決めてかかっています。
まぁ、マウスを左側に移動してPCの設定を左利き用に変更されたら、次に使う右利きの人は困るんだろうけど。
あと、学校だと「右クリック」が逆になって指導しづらいとか、盗難防止とかの意味もあるのかな?
ビュッフェのレードル
ビュッフェのスープで用意されたレードル(おたま)。
先の左側がシャープな注ぎ口のようになっているタイプが多くなっています。
右手で使えば注ぎやすいんだろうけど、左手で使うと注ぎ口の位置は逆。
スープを掬ってカップに入れるだけなら右手でも出来そうなものですが、利き手じゃない方でやるのって意外と難しいんです。
左利きもいるんだから、右側にも注ぎ口をつけてください。
駅の自動改札
駅の自動改札で切符を入れる挿入口や、ICカードをかざすパネルは右手側にあります。
左手を使うのであれば、手を右側にクロスさせなくてはなりません。
まぁ、右手でやってもそれほど難しくはないですが。
でも、自動改札を使ったことのない左利きは結構戸惑います。
利き手側にあった挿入口やパネルを使ったら、隣の改札口が開いてしまうなんてことも。
備え付けのペン
役所などで用紙に記入する際に備え付けられたペン。
右斜め上から紐やチェーンなどで固定されていることもありますよね。
困るのは、紐の長さが短いとき。
右利きなら問題なく記入できる長さでも、左利きだと短いことがあるんです。
だって、左手でペンを使うときってペンのお尻が左側を向くんですよ。
思ってる以上に長さが必要なんです。
右上じゃなくて中央から紐を伸ばせばいいのに・・・。
おわりに
多くの人が使う共用のもの。
多くの人が使うからこそ、多数派の右利きに合わせているのかもしれません。
でも、共用だからこそ少数派を切り捨てることなく、みんなが使いやすいように設計してくれると助かりますね。