カンガルーは左利き?
2019/09/04
人間の約9割は右利きだと言われています。
では、他の動物はどうなのでしょうか?
実は野性のカンガルーについては利き手があることがわかっているのです。
カンガルーの多くは左利きであることが判明
野生のカンガルーの9割が左利きであることが判明し、2015年6月に学術誌「カレントバイオロジー」にて発表されました。
この研究を行ったのは、ロシアのサンクトペテルブルク大学の研究チーム。
研究チームは、オーストラリア本土とタスマニアに生息する野生のカンガルーの行動を観察しました。
調査対象は二足歩行または四足歩行の有袋類数種類。
調査の結果、アカクビワラビーやアカカンガルーなど二足歩行の有袋類は、鼻を掻く、エサを口に運ぶ、木の葉を摘むといった自然な行動で左手(左前脚)をよく使う傾向がみられたのです。
ちなみに、四足歩行の有袋類については利き手といえるような違いは見られなかったとのことです。
おわりに
研究チームのマラシチェフ氏は、カンガルーの利き手があるのは脳の右側と左側の機能が異なっているためではないかという見解を示しています。
研究者たちは「なぜカンガルーに左利きが多いのか」についても、今後調査をする意向だそうです。
同じ二足歩行でも、利き手は人間とは正反対の結果になったカンガルー。
どうして人間は9割が右利きなのに、カンガルーは9割が左利きなのか?
その答えもいつかわかる日が来るかもしれませんね。